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【町家の家づくり】わが家の建具〜欄間・障子編〜

2019.06.24  ライフ  タウン

こんにちは!
高田の雁木町家に暮らす主婦、吉田です。

ここのところ上の娘っ子が風邪をひき治ったと思ったら、今度は下の娘っ子が高熱だして、それに便乗して夫さんがなんかノド痛いなんていうもんだからちょうどお隣さんにいただいたニンニクをとりあえずダンナさまの口にぶっこんどいた吉田です!
元気です!
今年の梅雨はなんだか寒い…。
町家の細長いつくりのわが家、風通しがよいのですが、最近夜なんかは窓開けてると寒いくらいです。
みなさんも季節の変わり目、体調くずさないようにお気をつけくださいね。




さて今回はわが家の建具編、欄間と障子のお話です。

この家が町の不動産屋さんの広告に掲載されたのは2016年7月のことでした。
状態のそこそこよい町家が不動産屋さんの売りにでることが少ないため、「あ、でたんだ」と目を引きました。
興味本位といったらお忙しい中お時間をさいてくださる不動産屋さんに失礼ではありますが、これは滅多にないチャンスとばかりに気付けば連絡をとり、内見させてもらうことになりました。
当時はまだ、「いつか町家に住んでみたいもんだわね〜」程度の軽い気持ち。
夫さんも家を買うなんてまったく頭になく、ハイハイと妻のいつもの気まぐれにつきあわされている様子でした。

当日、不動産屋やさんにご案内いただき、築75年経過してはいるものの、幾度かリフォームを重ねて造りはしっかりしていることや、元々の持ち主であったおばあさんが産婆さんだったため、訪問する先々のお宅の様々な建具をみてきて、建具にはこだわって造作されたお話などをきいてきました。

あのですね…。
こういうのでヒトメボレってのも大げさでしょうかね。
欄間やもうボロボロになってしまっていた障子の数々がなんだかやけに頭から離れない。
帰宅後、夫さんに建具のことを話してみると、夫さんも同意見。
建具によばれてるっていうんでしょうか。

それからはもう、あれよあれよ、です。
ご縁のあった信頼のおける工務店の社長さんがこの建具を活かす素晴らしいリノベーション案を練ってくださいました。
元々二階にあった綺麗な彫りの欄間と細かい組子の障子は、家の顔でもある玄関廊下に配置。
これまた素敵な二階和室の書院の座敷飾りはそのまま残す形で和室として活用することに。
その他の障子もうまく残せるように、あちらこちらと割り当てていただきました。

もう何十年も使用されてきて障子の腰板なんかは黒くすすけていましたが、建具やさんできれいにしていただき、襖紙でも使用した十日町の和紙職人さんの障子紙を貼っていただいて、リアル劇的ビフォーアフター!

建具やさんが、すっかり見違えるようにお色直しされてわが家に戻ってきた建具達を運びこんでくださった時、ひとり言のようにこう漏らしました。
「あ〜、ちゃんと建具達たくさん活かして残してくれて。今はもうこんな細かい組子障子を作る職人さんもいなくなった。この障子作った職人さんが知ったらきっとすごく喜ぶよ〜。」
誰にともなくうれしそうにつぶやいた建具やさんの言葉で、この家を購入したこと、この家に出会えたことが、自分なりにストンと腑に落ちた気がしました。
建具やさんや大工さんと一緒に、次々とはめ込まれる生まれ変わった障子達をみんなでうれしそうにながめ、なんだか幸せなひとときでした。

先日の青葉祭りでお神輿が通る際に、お向かいの奥さんが寂しそうにもらしていましたが、祭りの際に雁木の軒先を飾る祭り提灯、これを作る職人さんもいまやいなくなってしまったそうです。

高田を高田たらしめる町家を下支えしている職人さん達もひとり、またひとりと暖簾をおろしていってしまっています。
町家が次々と消えゆくこと、残念ながらそれは素晴らしい技術を持つ職人さん達が消えゆくことにもつながっています。

一方で明るいお話も。
上越市の猪俣美術建具店の組子建具が新潟県内で初めて「COOL JAPAN AWARD」の認定を受賞したそうです。
「COOL JAPAN AWARD」は世界各国の外国人審査員目線で「クール」と認められたものに認定されるそうです。
一度夫さんがお話うかがいにお邪魔させてもらってきたのですが、それはもう素晴らしい工芸の数々に興奮して帰ってきました。
上越の職人さんのご活躍、とてもうれしいです。

ここのところ週末はなんだかさえないお天気続きの上越ではありますが、先週末はうみがたりオープン1周年記念イベントや、浄興寺de縁日など賑わっておりました。
私はわが家のご近所、武蔵野酒造さんの蔵開きにお邪魔してきました〜。

(笑顔のステキなおねえさん、ブログ掲載ご許可ありがとうございます!)

試飲とか利き酒とか、日本酒をつかった素敵なカクテルがでてましてねぇ。
でもね、チビ2人連れ、飲めませんよね、ははっ!
え?夫ですか?いそいそと毎年恒例の大好きな山登りにいきましたわ。
え?怒ってませんよ、はははっ!
今度はおべんとに何仕込もうかしら…。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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上越教育大学 准教授 吉田 昌幸さんご一家

上越教育大学 准教授 吉田 昌幸さんご一家

吉田昌幸→青森県南津軽郡藤崎町出身。
吉田恵理→北海道札幌市出身。
2009年4月より上越市に移り住む。
町家に魅せられ、2016年に高田の築75年の雁木町家を購入。リノベーションし、2017年より住み始める。
娘2人の父と母。