移住創業者、街なか居住者のブログ

街中育児のススメ

2019.06.11  タウン

こんにちは!
高田の雁木町家に暮らす主婦、吉田です。

上越の朝市名物、『どら焼き』はご存知ですか?
直径5センチくらいでしょうか、あんこがおいしい小型の大判焼き。
わが家も好きでよく買います。
先日、夫さんのおべんとを詰めていると白米のうえにできたんです、ぽっかりと5センチ程のスペースが。
…これは!いれるっきゃねえ!
どら焼きがシンデレラフィット 、on the rice。
しれっと愛妻弁当持たせてみました。
おかずだと思っていた夫さん、たいそう驚いてパニパニしたそうですが、案外わるくなかったみたいです。
最近夫婦の会話が少ないわなんて方、ぜひおためしくださいね。



さて、はいりましたね、梅雨!
先日の暑さはどこへやら、日中も曇りで肌寒かったり、夜はシトシト雨が降ったり、ここのところ梅雨らしい天候が続いています。

梅雨にもはいったし、夏もすぐそこ。
高田に現存する最古の町家建築の一つである旧今井染物屋さんにて、雁木にゴーヤのグリーンカーテンを作るというのを聞き、娘とお手伝いにおじゃましてきました。
雁木にあつらえられたグリーンカーテン、日差しを遮り建物内部の温度上昇を抑える目的もありますが、暑い夏に雁木を歩く方々が少しでも涼をとれるようにという思いやりもこめられていると聞きます。

このイベントの仕掛人Sさん以外、私ははじめましての方々ばかりでしたが、あたたかく受け入れていただき、作業スタート。

Sさんの陣頭指揮により早速ネットをひもでくくりつけていきます。

上部は雁木の上の部屋「マエニカイ」の窓から身を乗り出し結びます。
古い建物、体重をかけることで窓ごと落っこちないかみんなヒヤヒヤ。

予定では昨年のゴーヤの種から発芽した苗を植えるはずが残念なことに発芽しなかったそうで。
急遽準備されたホームセンターのゴーヤの苗を、娘もプランターに植えさせていただきました。
大きく育ちますように。

作業後は、みなさんで一服タイム。
私の他に、最後に残ったお2人がなにやらクラシックギターの話をしておりまして。
その昔、ほんの、ほんのすこしだけ、クラシックギターでボサノヴァを習っていた時期があった私、お話に加えていただき、すっかり音楽談義に花が咲きました。
グリーンカーテンのお手伝いに行ったはずが、まるでギター相談会がメインのよう。
街中のイベントで知り合った方々とお話していると、こういった「じつは…」といった不思議なご縁に恵まれることが度々あります。

梅雨の時期は雨の日も多く、なかなか外出がおっくうになってしまいますが、街中には、街中だからこそ、こうした梅雨の時期をも楽しめるイベントが待っています。
雨が通り過ぎるのをただじっと待つのではなく、雨でも楽しめる工夫を生み出すことは、時にはつらいこともある人生においても大切なことですね。
私も見習いたいです。

街中を盛り上げようと奮闘するみなさんの姿を娘にみせてやりたくて、ご迷惑とは思いつつもチビ連れでおじゃましています。
今はあまりわからなくても、何もないところに何かを生みだす大人達の背中を見て、彼女なりになにかを感じて、これらの思い出の小さな種が彼女の心に残ってくれたらいいな、と願っています。




ハナシはかわりまして、朝市に、いつも買わせていただいてる八百屋さんのご夫婦がいらっしゃいます。
私の親とちょうど同世代くらいでしょうか、下の娘を連れて野菜をもとめにいくと、いつも孫をみるように目を細めてかわいがってくれます。

その日もいつもどおり必要な野菜を買い求め、奥さんとお会計のやりとりをしていると、ベビーカーにほったらかしの娘をあやしてくれようとご主人がニコニコと近付いて来てくれました。
最近人見知りをおぼえてきたわがムスメ、やらかしてくれました。
人見知り警報、発動!と、通り一帯に響き渡る、ここ1番の大号泣。
ご主人は大慌て、娘の大号泣に何事かと買い物中の奥様がわらわらと集まってきます。笑
いつも元気よく挨拶してくれる八百屋のご主人、娘の視界に入らないよう隅のほうに腰掛け、すっかりしょぼーんとうなだれてしまいました。
肩幅が半分くらいになっていましたが、そんなご主人にほっこりした朝のひと時でした。

この日は農家の奥さんのイチゴも買いました。
上の娘に300円をもたせて買いにいかせたところ、おまけしてくださり200円に!
お母さん、ありがとうございます。

トマト嫌いな娘がトマトをたべられるようになったトマト農家さんのトマト。
カタチは悪いですが、熟して味は抜群のいくつかを娘にオマケでいただきました。

夕方にはお隣さんから立派な姫竹もおすそ分けいただき、新鮮なうちにグリルであぶっていただきました。

高田の町家に越してくる以前は、直江津エリアの駅前からは少し遠い、賃貸住宅も多くある住宅街に住んでいました。
当時はまだ上の娘がうまれてすぐの頃。
歩いてすぐそばにはスーパーやドラッグストア、10分程歩けば保育園に併設した未就園児対象の子育て広場もあります。
外にでればお店にたくさん人はいるし、子育て広場にも行く、時折友人だって訪ねてくれるし、けして誰とも話していないわけではない。
ですが、静まりかえった昼下がりの住宅街を娘と歩いているときなど、うまくはいえない、そこはかとない小さな孤独がありました。


それから高田の町家に引越し、2人目の娘が生まれました。
娘2人を町内の方々はじめ、道行く人道行く人がほうっておいてはくれず、今ではそんな小さな孤独とはすっかり無縁の生活になりました。
「今日は誰とも話さなかったな」が、「今日もたくさん話しかけられたな」に変わりました。
タイムマシンがあるなら、上の子が生まれたばかりの頃の私に教えてあげたいです。
これから街中に引越して、みなさんに目をかけてもらえる賑やかで楽しい生活が待ってるよって。

子供が生まれたばかりの若い世帯がマイホームを購入するにあたり、予算や様々な理由により、街中からは少し離れた住宅街や新興住宅地の立地を選択するケースは多いように感じています。
憧れのマイホームでの生活、ですが、新生活はマイホームの中だけで完結するものではありません。
家というハコにとどまらず、街に住むというイメージで新生活をとらえたときに、そうした若い世帯にこそ、街中の立地をおすすめしたいです。
街中というと古くから住んでいらっしゃる方々ばかり、ヨソモノを受け入れてもらえるか大きな不安もあるかもしれません。
ですが気の合う人って必ず会えるものです。
少しの勇気で、素晴らしい街中生活が待っていると信じています。

下の娘が朝市でさんざん泣いたあとの、青田川沿いのお散歩。
青い空がきれいでした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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上越教育大学 准教授 吉田 昌幸さんご一家

上越教育大学 准教授 吉田 昌幸さんご一家

吉田昌幸→青森県南津軽郡藤崎町出身。
吉田恵理→北海道札幌市出身。
2009年4月より上越市に移り住む。
町家に魅せられ、2016年に高田の築75年の雁木町家を購入。リノベーションし、2017年より住み始める。
娘2人の父と母。